Lr的感想 |
海賊高校生
ひかる先輩に憧れて入学した嵐が丘高校。
しかしそこにもう先輩の姿は無かった。
だったら、そんな高校になんて用は無い。
だから俺は2週間で中退した。
「海賊になった」というひかる先輩を探すため。
自分が、海賊になるために。
海賊の宝、そして憧れの先輩を見つけ出すことができるのか。
第5回エンターブレインゲームコンテスト佳作受賞作品!
『海が見たくなった』
もうこのキャッチフレーズと宣伝ポスターからして完璧に惚れたフリーのRPGなんですが、DLしてからずっと放置してました。えと……半年以上(ほんとに惚れてたのか
このゲームは『海賊』っていうワードでちょうどワンピースも盛り上がってきてる時に出てきたもんだから世の中は海賊ブームなんじゃないか、って思わせるほどのインパクトがあった……らしいです。
ずっとフリーゲームのDLランキングで1位をとり続けたりと、まぁ一世を風靡したと言っても過言ではないゲームとのこと。
俺もそんな認識から、やっといて損はないだろう、と思って始めたこのゲーム。
まず世界観が面白いんだよね。
「海賊になる!」と意気込んでいた割に、そこはもう海賊なんて時代遅れ、という風潮がはびこる時代。ワンピースのような大海賊時代なんて都合のいいものじゃない。
それに普通の高校生がなろうってんだから周りからは頭おかしーんじゃねーの? な扱い。
でもそうする他にひかる先輩の情報を得るのは難しいと思ったからの選択。
なんていうかもう、これだけで泣けるじゃないですか。CLANNADも余裕で越えたちゃってるじゃないですか(そこまで!?
海賊になるにはまず船が要るだろう、と頼りにしてた大海賊のブライアンはもう死んでてその孫のプライアンは借金の肩代わりに船を取られてるような借金王だわ、根性なしの元海賊はいるわでもうほんとに海賊の時代はもう終わったんだなぁ、と感じさせられるものが多い中、主人公は諦めません(一息で言い切った
なんたって、そりゃ憧れの先輩のためだからね。力も入るってもん。それが男だ! ゴムなんて男じゃない!(1億部突破を敵に回しました
基本的には「ひかる先輩どこだー!?」の主人公と「海賊の宝見つけて借金返済うひゃー」なプライアンが繰り広げるドタバタ系。俺はこういうゲームなんだなぁって思って、選択肢が出るといつもありえない方を選んでた。
「世界の半分をお前にやろう。どうだ、手を組まんか?」
「はい」
みたいな。
ストーリーもちょっと現代風な海賊で行くのかと思ったら最終的にはもう先行者みたいな巨大ロボ操って完全にロボット対戦に。随所から作者の趣味がわかるなぁ……。あ、ロボとか完全に自作CGですから。かなり気合入ってますから。
戦闘はオーソドックスなツクール製(ドラクエ風)で、プレイ時間もそんなに長くないと思う。戦闘バランスも、パーティ編成さえ上手くやればかなり楽かと。
個人作品特有の散りばめられたギャグもいい感じ。
やって損はないゲーム、かな。さすがに2周目はやる気起きなかったけど……。